rdv o globe 23SS Vol.3 / AGNIS CH. & PASCAL PA.
いつもARCH TOKYOのブログをご覧頂きましてありがとうございます。
こんにちは、小見野です。
少し間が空いてしまいましたが、今回のブログではrdv o globe 23SSの商品を紹介いたします。
前回のVol.1、Vol.2のブログをまだご覧になっていない方は是非ご覧下さい。
以前のブログでも紹介したAGNIS CH.
前回のコットン素材とは打って変わって、夏らしい麻素材。
ドレスシャツというよりは古いワークシャツのような佇まい。
生成りとベージュの中間くらいの色味とぷるんとした質感はヴィンテージの上質なリネンを彷彿とさせます。
ヴィンテージライクではありますが、さすがはGUY ROVER。
仕立ての良さがここでも光ります。
ドレスシャツを縫う手法でステッチを見えにくくする巻き縫いという技法で仕立てにより生まれる上品な面構えと、柔らかくも程よく武骨な雰囲気が共存しています。
着方は様々ですが、スーツやドレススタイルのインナーというよりは
ワークシャツのような感覚で普段穿いているM-47やジャングルファティーグパンツなどにさらっと羽織って頂きたいです。
またアイロンをしっかりかけても良いのですが個人的には洗いざらしでリネン特有のスラブ(エイジング)
を楽しむのも春夏シーズンにしかできない着こなしの1つではないでしょうか?
かなり深く取られた股上や切り返しになっている股下部分、8分丈ほどの裾や独特な裾の形状。
ウエストにはドローコードが施されているイージーパンツ仕様。
こちらはARCH TOKYOとして仕入れているrdv o globe 23SSラインナップの中でも
特にブランドらしさが色濃く出ているPASCAL PA.です。
生地はリネンキャンバスを使用しており、非常にサラッとしていて夏場に快適な素材感。
正直ラックにかかっているこのパンツを見ると、どう合わせていいか分からないと思う方がほとんどではないでしょうか。
実際のところお客さん時代に僕自身がそう感じていました。
しかしARCHで働きrdv o globeを含めた様々なパンツを穿いてみたり、デザイナー前淵氏との交流や諸先輩方からお話を聞く中で
このブランドが手がけるパンツほど魅力や面白さに溢れたものは中々ないと思うようになりました。
パンツはコーディネートの基盤になる部分でありARCHとしても男が持つべきパンツとして、トラウザー・5ポケットジーンズ・ミリタリーパンツを代表として提案しています。
これらのパンツは長い服飾文化の中で固まった概念であり、今後も揺らぐことはないはずです。
ですが裏を返せば現在製造されているパンツのほとんどが先述した項目の、いずれかに準しているということになります。
しかしrdv o globeデザイナー前淵氏の手掛けるパンツは、ドレスやワーク、ミリタリーといった漠然とした雰囲気は感じることができるのですがそのどれにも該当しない。
僕が衝撃を受けたのはこの部分なのです。
肝心のコーディネートですが、あまり深く考える必要はなく、ある程度着丈の長いシャツやジャケットとの合わせであれば意外なほど綺麗にまとまって見えます。
股上が深い分、着丈の長い上物を羽織ることで足が短く見えるのを避け、低い位置で独特ながらも美しいシルエットが生まれます。
このバランスに最初は見慣れなく戸惑ってしまいますが、慣れてくると動きやすく快適な履き心地かつモダンな雰囲気にきっと心を鷲づかみにされるはずです。
特にオススメは、同ブランドやCASEY CASEYとの組み合わせ。すでにお持ちの方は手持ちのアイテムと是非合わせてみてください。
rdv o globeの洋服はラックにかかった状態と着用した状態とでは良い意味で全くの別物ですので、少しでも興味のある方は是非試着をして良さを実感して頂きたいです。
ARCH TOKYO 小見野