WOOL RICH AUTHENTIC COLLECTION / No.13 HUNTING VEST
KENNETH FIELDデザイナー草野氏が、WOOLRICH AUTHENTIC COLLECTIONのディレクターに就任してから取り組み始めた
WOOLRICHの根幹である毛織製品、バッファローチェックという2つのキーワードを軸に
ブランドの歴史や着る人、環境問題まで思考を広げ、次世代に向けて再構築を目指し始めました。
当時のWOOLRICH社もあったアメリカのペンシルベニア州。
昔からハンティングが盛んなでハンターたちが冬の社交場において着用していた上下の狩猟服の俗称は”ペンシルベニアタキシード”。
生活者であるハンターたちと、彼らに衣料を提供してきたWOOLRICH社の絆は深く
そのペンシルベニアタキシードと呼ばれる装いは、当時フォーマルウェアとして認められる程でした。
そのペンシルベニアタキシードには、昨年は世界50着限定で生産された”503 HUNTING COAT”も含まれ、共地のハンティングパンツとの上下セットアップ。
これでペンシルベニアタキシード完結かと思いきや、草野氏の脳裏に”No.13 HUNTING VEST”とのレイヤードが一般的ではなかったのか?という考えがよぎります。
昨年の”503 HUNTING COAT”に続くのは、このベストと決めていたそうです。
2023年の”WOOLRICH AUTHENTIC COLLECTION”では昨年同様に、完全受注生産製でこの”No.13 HUNTING VEST”のオーダーイベントを開催いたします。
【WOOLRICH No.13 HUNTING VEST】
1900年初頭~1949年まで生産されていたハンティングベストであり、1950年代以降はダウン素材の台頭により徐々に市場からウールベストが姿を消していきました。
この企画に取り組むにあたり様々な資料に目を通すも、この”No.13 HUNTING VEST”を着ているイラストや写真さえ見つけることができなかったそうです。
約50年間しか生産されなかった貴重なハンティングベストを、昨年の”503 HUNTING JACKET”に続きアーカイブを解析しほぼ忠実に再現いたしました。
世界3大毛織産地である尾州で完全復刻した30オンス WOOLハンティングチェックはシャトル織機で糸の膨らみは残しながら、織機の力強さによって高密度で重厚な仕上がりに。
身頃の肩線と脇線は当時のアーカイブと同様にカットソーに見られるジャージ縫製方法での製作。
それに加えて2本針による平面縫製のため、縫い目裏側のごろつきがなく着用中のストレスも軽減させることに成功しました。
オリジナルではアルミボタンが使用されていますが、それを忠実に再現した鉄素材の刻印入りドットボタンを今回のNo.13 VESTのために金型から新しく製作。
同じく金型から作った背面にある尾錠は、色調合した染料で塗装仕上することで、アーカイブに見られるような当時の雰囲気を再現しております。
ブランドネームは退色前のオリジナルカラーで糸を染め1950年代のアーカイブの織ネームをコットン×レーヨンで再現。
同場所にあるサイズネームは当時の大量生産に見られる不均一のプリントを再現するために一つずつ手作業でスタンプする徹底ぶり。
今回のNo.13 HUNTING VESTを”ほぼ忠実に再現する”にあたり、当時と同等かそれ以上の熱意を持って作られたマテリアルを使用しています。
現代のハイテク素材とは異なる素材を「末長く愛用品と付き合う」というスタンスで提案いたします。
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No.13 HUNTING VEST STYLE
“インナーVer”
ここからはこの”赤黒のベスト”を活かした様々なスタイリングを紹介いたします。
先ずはじめにアウターのインナーとして着用した場合、その後にNo.13 HUNTING VESTをアウター着用した場合のスタイリングの順に紹介いたします。
(STYLE No.1)
草野氏が手がけるKENNETH FIELDの絶対的定番であるSPORTS COATを使用したスタイリングを2種類。
先ずはFOX TWEEDを使用した50’s SPORTS COATと2P TROUSERSとのセットアップ。
インナーにはデニムのワークシャツの上にNo.13 HUNTING VESTをレイヤードし、ツイードのラギッドさに拍車をかけ男臭くもクラシックにまとめたスタイリングです。
(STYLE No.2)
ブラウンコーデュロイを使用した”BOSTON”と”No.13 HUNTING VEST”との組み合わせも抜群です。
50’sや60’sのスポーツコートと比べて、身幅が広く丈が短めの”BOSTON”はコーデュロイの生地も相まってヨーロッパのハンティングジャケットを彷彿とするような雰囲気。
同じくハンティング由来のこの”No.13 HUNTING VEST”との異国同士の合わせもしっかりと様になります。
コーデュロイ生地を使用したイギリスのレールウェイジャケットをベースとしたワークジャケットとの合わせ。
アメリカの鉄道員が着ていたジャケットよりもパターンや作りが綺麗なワークジャケットと赤黒ハンティングベストの合わせは個人的に合わせたかった組み合わせの一つです。
実は昔のWOOLRICH社は鉄道員向けの作業着としてレイルロードベストを提供していたという背景もあります。
ジャケットとコートのレイヤードはゴワゴワとかさばって好きではないという方にもオススメの合わせ方。
ミリタリーコートやバルカラーコートなどの合わせも非常にオススメです。
オールブラック基調のコーディネートに”無骨な華”を添えてくれます。
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No.13 HUNTING VEST
“アウターVer”
アメリカのハンティングベストにアメリカ軍チノとオイルドハットとカントリーシックな組み合わせも難なくこなします。
STYLE No.4のようなコートとのレイヤードのように、色の抜けたオイルドコートと組み合わせてもカッコ良さそうです。
No.13 HUNTING VEST×ローゲージセーターは最もオススメしたいコーディネートの一つになります。
フーディーやスウェット、軍パンとの潔いアメカジライクな組み合わせは”No.13 HUNTING VEST”1番の得意分野。
軍パンだけでなく、ダック生地のワークパンツやブルー・ブラックジーンズとの合わせもこの上なく相性が良いです。
STYLE No.5で紹介したローゲージニットや今回のスウェットなどボリュームのあるインナーでもベストの身幅に程良いゆとりがあるため、かさばることなくレイヤードを楽しめます。
スタイル紹介は以上になりますが、その他にもトラッドに寄せたコーディネートや
当店で取り扱っているブランドで言うとCASEY CASEYやKLASICAと言ったモダンな洋服との組み合わせもオススメです。
1830年から続くWOOLRICH。
現在ではダウンウェアなどがポピュラーになっていますが、冒頭にも書いた通りWOOLRICHのルーツは毛織物工場であり今も昔も揺るがないことです。
アメリカで生まれ約200年の歴史の1ページを日本人が担い、これからの時代を見据えつつ真髄を伝えていく。
非常に意義のあるプロジェクトになっております。
“WOOLRICH AUTHENTIC COLLECTION at ARCH TOKYO”では今回ご紹介した”No.13 HUNTING VEST”の受注に加えて
後日ブログで詳細をお伝えする”Rich’s Buffalo Plaids”のフランネルシャツの販売も行います。
是非次回以降のブログもご期待下さいませ。
ARCH TOKYO 小見野
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【オーダーに際して】
※【No13 HUNTING VEST】は数量限定・受注アイテムでございます。
予定数量に達し次第、オーダーを締め切らせていただきます。
オーダーの際には内金として、半額もしくは全額、頂戴いたします。
※オーダーの商品のため、お客様都合でのキャンセルは承りかねますのであらかじめご了承くださいませ。
※お届けは2023年10月ごろを予定しております。
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通信販売対応も承っております。
・ARCH OFFICIAL ONLINE SHOP(https://shop.archstyle.tv)
お問い合わせの際は下記までご連絡下さいませ。
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