BONCOURA / DENIM JACKET 1ST & WESTERN SHIRT DENIM

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ようやく春の陽気を取り戻した東京。

ふと、窓の外に目をやると神田川を流れる桜の花びら。

すぐ近くに桜の木がある訳ではないんですが、川上から流れてくるようです。

Arch東京のあるSビルのちょうど向かいにある屋形船の「池筒屋」さん。
先週、亭主の方が引退されたそうで桟橋が撤去されました。

いつもより広く感じる神田川。

形あるものはいずれ失われていくものですが、それを語る人が居れば伝統は失われないはず。

BONCOURAのプロダクトも、デザイナーの森島氏が愛用してきたヴィンテージの数々から、
トラディショナルなディテールを研究し、原綿の段階から染色・縫製までこだわり抜いて製作される、
ものづくりの伝統を継承しているブランドです。

本日はBONCOURAが定番で展開するアイテム、
“Denim Jacket 1st” “Western Shirts Denim”をご紹介。

BONCOURA / DENIM JACKET 1ST
SIZE / 38 , 40
COLOR / INDIGO
PRICE / ¥63,800-(inc TAX)

BONCOURAデザイナーの森島氏がまだ15歳だった頃、最初に買ったGジャンがL社の1stモデルだったそうです。その頃からヴィンテージを買い始め、今では膨大な数のヴィンテージを所有する森島氏。

そんな森島氏が作り出すBONCOURAの生地は、綿花から剪定し、糸の状態からも徹底的に拘って作り出され、通称「イケ綿デニム」と呼ばれております。

BONCOURA デニムで使用されている生地は、当時最高の生地と謳われていたL社の大戦モデルがベースとなっており、14.5オンスという肉厚な生地です。

この肉厚な生地を、森島氏がヴィンテージミシンを使い、縫製箇所によって使用するミシンを替えながら作られています。

この生地、縫製だからこそ生まれるヴィンテージに勝るとも劣らないエイジングが生まれます。

そして、BONCOURAの1stモデルは全ていわゆるTバック
幼少期から体の大きかった森島氏が最初に買った1stモデルがTバックだったそう。

生地取りの都合上、大きいサイズの個体にしか見られない希少なディテールであることも惹かれますが、
中心にステッチの入る迫力あるバックスタイルは魅力的です。。

生地と同じく、針シンチやリベットもBONCOURAオリジナルのもの。

背面ヨーク部分のタック。
全体のシルエットやこういった細かいディテールによって野暮ったくなりすぎず、
男らしくもありながら美しくもあるジャケットになっています。

スタッフ小村
JACKET : BONCOURA / DENIM JACKET 1ST 着用サイズ38
SHIRTS : SHIESSER / KARL-HEINZ 1/1 HENLY NECK
PANTS : MSG&SONS / BLACK CORDUROY JEANS MADE IN USA
CAP : KENNETH FIELD / GUIDE CAP

今の時期なら、白TEEやSCHIESSERのヘンリーネック、バスクシャツ等のカットソーにざっくりと羽織ってちょうど良い季節。
背面のシンチバックをギュッと絞ると、よりすっきりとしたシルエットになりますので、
着用の際は、シンチバックの絞りを調整してお気に入りの位置を見つけてみてください。

BONCOURA / WESTERN SHIRTS DENIM
SIZE / 38 , 40 ,42
COLOR / INDIGO
PRICE / ¥44,000-

ブランド創設当初から展開されているBONCOURAのウエスタンシャツ。
デニムジャケットよりは軽いオンスですが、原綿の配合から考えられた糸を旧式の力織機でゆっくりと織り上げることで生まれる独特のネップや風合いは、洗い込んだ際の表情はジャケットやパンツと同様に、着倒す楽しさを味わえます。

通称”イチゴボタン”と呼ばれるヴィンテージにも見られるスナップボタン。
そして左胸の”ボンクラスマイル”が刻まれたオリジナルボタン。

カウボーイたちが乗馬の際、手綱を持った状態でも片手でボタンの開閉がしやすいように作られたものですが、現代でも実用的なディテール。僕自身、パスケースを胸ポケットにしまったりと、何かと胸ポケットを多用するのですが、ノールックでポケットの開閉ができるというのは非常に便利に感じる点でも有ります。(笑)

ややウエストシェイプの効いたシルエット、アームホールの太さ等、
タックインはもちろん、タックアウトでも着用できる絶妙なサイズバランスに調整されています。

そして、ジャケットやパンツ同様、BONCOURAのウエスタンシャツは、全て綿糸で縫製されています。

現代では通常、糸の強度を保つため、コア糸というポリエステルの繊維を綿で覆う構造の縫製糸と使用することが多いのですが、この縫製糸を全て綿糸にすることで、デニムのエイジングに合わせて縫製糸も退色し、ヴィンテージさながらの雰囲気に成長していきます。

スタッフ小林
JACKET : CASEY CASEY / ABEL JACKET
SHIRTS : BONCOURA / WESTERN SHIRTS DENIM 着用サイズ36
PANTS : KENNETH FIELD / GURKAⅢ TROUSER WHITE HERRINGBONE
SHOES : KENNETH FIELD / SINGLE MONK STRAP SHOES BY SANDERS

スティーブ・マックイーンやジョンレノンのような、アメリカンカジュアルなスタイルも良いですが、
トラウザーにスポーツコートといったドレスに寄せたコーディネートや、
フランス軍のM47パンツやM52チノといったヨーロッパ由来のものを合わせたコンチネンタルなスタイリングもおすすめです。

僕、小林の気分は完全に春。(笑)
Casey Caseyのワックスコットンのカバーオールにホワイトのグルカトラウザー、そしてタンスウェードのシューズ。ヨーロッパのものを入れつつも、どこかアメリカを感じるアイテムでまとめました。

個人的には、洗い込んでインディゴの色が変化していくにつれ、合う色味が変わってきたり、スタイリングも少しずつ変わっていく点がこのシャツの面白いところでも有ります。

僕がArchに入社して最初に購入したアイテムはBONCOURAでした。
また、スタッフ中田も入社して最初にBONCOURAを購入したひとりです。

今もなお、何を着るか迷ったとき、思わずBONCOURAを手にとってしまうのは、
先述のこだわり抜かれたものづくりの結果であると思います。

どちらのモデルもArch東京では久しぶりの入荷となります。
ぜひ店頭にてお試しください。

Arch東京 小林